人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ひとつ

ひとつ_b0095415_11394435.jpg

今日、本多劇場小屋入り日。


ほんとうにいろんなことがあった3月だった。

演出を本格的に迎え、集中稽古に入り、さあこれから!というときにあの地震が起き、帰宅難民を出し、電気なし稽古、揺れの中稽古し、



でも出演者58人、スタッフさん入れて80人以上、誰も欠けず、ここに来ようとした。


それはやっぱり、舞台『新撰組』という作品に魅力があるのだと思う。


前回のミュージカル『マスカラッド』は、みんなで踊ったり歌ったりしていたので一体感が大事だった。

でも、『新撰組』はちがう。58人も出演者がいて、みんなバラバラ。バラバラの正義を持って、バラバラの生き様があって、シーンもバラバラで。

わたしの役は島原の芸妓の役なので、全く絡まない役者さんがほとんど。
だから、ほとんど話せてない役者さんもいるの。



家族でも友人でもなく、2カ月前に集まったそんな、他人達と、この未曾有の局面に対峙してる。
皆、個人の不安は抱えているだろうし、考えてることは様々だと思う。何を考えてるかわからない。


だけど、この作品を自分達で世に出そう、て思うから、毎日毎日、皆不安も文句も出さず、稽古場に来てたんだとおもう。



わたしは正直、いま起こってるリアルにうまく付いていけてなくて、
一人でいるとひどく不安だし、

普段あまり人が多いのも苦手なのですが、

稽古場に人がいっぱいいて、顔見て目を見て挨拶することがこんなにホッとすることとは思わなかった。



そしてなにより主宰が、最初からずっとブレずに、この作品を自信をもって上演すべきだ、とスタンスを持ち続けてくれたこと。



それは、演劇界においても、いまの世の中においても、いち作品としても。




ショーGEKI大魔王『新撰組』本多劇場、

2011年3月24〜29日、8ステージ。

舞台はほんとうにほんとうにナマモノなので、この【時】にしかみれません。





舞台に生きる 役 の生き様もバラバラ、演じる役者もバラバラ、来るお客様それぞれの想いや生活もバラバラ、



それが、劇場でひとつに逢って、ぶつかります。
で、また、さようならをします。





人生って何か よくわかりませんが


ほんとうに、よくわかりませんが






わたしは、いま、
3/24〜29、下北沢の本多劇場で、
わたしが演じる君尾という役を
あなたに観てほしいのです。

で、逢って挨拶がしたいです。






待ってますえ!

今。




小林こずえ
by nina077 | 2011-03-22 07:07 | 舞。
<< 本多劇場 【新撰組上演決定とお知らせ】 >>