【ご報告】小林こずえ 退団~永久欠番~のお知らせ

14年在籍した劇団を退団することと致しました。今日はそのお知らせです。




【小林こずえ 退団~永久欠番~のお知らせ】

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ご無沙汰しております、ショーGEKIメンバーの小林こずえです。

最後に出演した2015年夏の「マドプリ」直後、運命の出会いがあり(?!)スピード結婚・スピード妊娠・ビッグベイビー出産を経験、以降2年半、ガラリと変わった環境でひっそりと生きておりました。

本日は退団~永久欠番?!~のお知らせです。



思い起こせば15年前、

2002年末の『ドラゴン』を観劇してその圧倒的なスピード感と空間演出に衝撃を受け、

2003年夏『新撰組/維新士』オーディション、近藤勇の恋人「君尾」役で出演することとなったのがショーGEKIとの出会いでした。

当時、大学(上智大学哲学科)卒業後商社勤務を経て、何故か役者業へ転向したわたしはペーペー役者。舞台もほとんど未経験!カミテシモテも毎回確認・・「ゲネ」ってなに「ミザンス」ってなに、、と内心ドキドキという、どこの馬の骨ともわからない私を大役に抜擢してくださった劇団。なんて大胆、なんて垣根を持たない。良いと思えば役者をどうとでも料理して生かしきる自信。そして毎日お祭りのような本番・・・!!

遅ればせで駆け出した私は、ここでタダで修行させてもらお、とメンバー加入の門戸を叩いたのでした。そう、叩いた(電話した)とき、羽広さんはロケでラスベガス・・カジノ中。その時賭けは負けたそうですが、果たして私をメンバーにした賭けはどう出たのでしょうかね。


以来10年間、どんどん舞台と劇団にのめり込んでいった私、とにかく駆け抜ける毎日でした。生活の全てがショーGEKIをベース。おかげさまで多くのお客様と出会い、メンバーと濃密な時間を共有し、舞台をきっかけとしたお仕事もたくさん頂戴しました。

いつしか役者業だけでなく、制作業務も真剣に考え出し、自由にやらせてくださった主宰の元、制作・会計・宣伝・web業務、と多岐に渡りお仕事させていただきました。

私にとってショーGEKIは、「ショーGEKI商店」を営む家業のような存在。メンバーは、家族です。

家族だからこその甘えや期待の中、主宰とメンバーにはたくさんたくさんぶつかり、助けられ、叱られ、愛されてきました。

少しペースダウンしようとお休みを許されたのが2013年。出演はラストにしようと決めたのが2015年「マドプリ」そして今に至ります。

「おばあちゃんになってもショーGEKIの舞台に立ち続けたい」と言っていた私ですが、、、この度、正式に退団させていただくことになりました。



私は今、お母さんです。

娘を産んで1年半、身も心も頭も生活も、丸ごとお母さん軸で生きています。

芸術活動というのはとかくワガママな側面もあり、自己を掘り下げ、広くアンテナを張り、そして輝いてENTERTAINしていく。。 女優業にとって母親になった経験はかなりプラスと思いますし、多くのママ女優もいます。

ですが不器用な私には、母親と劇団の両立はできない、というのが理由です。どちらも片手間では難しいししたくない。

お客様から「こずえさんはいつ復帰ですか?」と度々言っていただき、大変嬉しく思うと同時に、心苦しい気持ちでした。

ありがとうございます。


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羽広さんがよく言っている言葉に、「舞台は瞬間の芸術」というのがあります。「役者の生きるエネルギーそのものを感じてもらいたい」と。

瞬間の芸術・・・ 子供を見ていると、本当にそうだと思うことが多々あります。

生きている瞬間瞬間。二度と戻ってこない、その生きる輝き。

私にとって、舞台に生き、共演者と、お客様と空間を共にしたあの時間たち。その時はひたすら一生懸命でしたが、今、かけがえのない時間を過ごしていたのだと強く実感します。


「何かになりたい」「人間を探求したい」と思って始めた役者業・・

台本をいただき頁を繰り、配役表を見る瞬間が好きでした。

いちばん最初の読み合わせが好きでした。

誰かの人生を生きるその時間、本番が大好きでした。

最後の公演稽古中、、やっと、稽古の本当の面白さが分かってきたところでした。そして素晴らしいメンバーとこれまで一緒だったことも。


そうそう、結婚をした時事務所の社長から「本音で可愛い奥さん演じてくださいね」とメッセージいただいたのですが・・

先日、久々にメンバーに会い退団報告をした日。

相変わらずおっちょこちょいな私のいくつかの様子を「そういうのお母さんぽいw」っとツッコまれました。

本音すぎの私は可愛い奥さんには成れませんでした(笑)、が、どうやらお母さんは適役だったようです(?)。

これからしばらく、本気でお母さん役やって生きます。(^^)




そして今、生き続けているショーGEKI

平均年齢も上がり、主宰もおんとし50を超えてなお作品を発表し続けること、舞台に立ち続けることは生半可なことではない。

常に全力で、輝いてる。

でもそんなギラギラは感じさせず、作品はいつもなんだかあったかい。

パワフルで、コメディで、暗くて、緻密で、抜けてて、リアルなマンパワーでファンタジーで、

そこに立つ役者とお客さん、丸ごとを飲み込んで包括しちゃう懐とあったかさがある・・それは羽広克成そのものみたいです。


ショーGEKIを離れるのは正直さみしい、という私に、

「永久欠番的退団でいいんじゃないの」と。

へ?そんなのあり?でもそれがいちばんしっくりきます。。。

嫁に行ったけど血は繋がってるみたいな感じ?

出家したけど実家はあるよ、みたいな感じ?


そんなよくわからない退団を用意してくれた、杓子定規じゃない劇団(笑)

これまで本当にありがとうございました。


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これからも、ショーGEKIをどうぞよろしくお願いします。

「瞬間の生きる芸術」をこれからもどうぞ体感して、一緒に輝いてください。

また、劇場で私を見かけたら、よかったら声かけてくださいね。


これまで、本当にありがとうございました。



2018春 小林こずえ

 



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by nina077 | 2018-03-04 18:22 | 舞。 | Comments(0)
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